はなもも茶道日記

〜茶道で幸福感に満たされる〜

春の気配

ここ数日、空気が春の匂いに変わってきたなぁと思っていたところ、早くも春一番が吹きましたね🌪️🌱

本格的な春の到来が待ち遠しいです😊🌸

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掛物:花知鳥待花

                   (花は鳥を知り 鳥は花を待つ)

花は鳥がいつやって来るのかを知っていて、鳥は花が咲くのを待っている、というような意味だそうです。花は鳥が受粉を担ってくれることで、種(しゅ)を存続していくことができ、鳥は花の蕾(つぼみ)や芽を食することで命を繋いでいきます。

ほのぼのとするような自然の営みを想像することができ、優しい気持ちになりました😊💕


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花入:蹲る(うずくまる)

茶花:満作(マンサク)

           茶青梅(チャセイバイ)

 

茶青梅は、よく盆栽で使われるお花のようですが、これから丈が伸びて来ると十分茶花としても使えそうとのことでした✨かすかに甘い香りがしました✨

黄色の満作はよく目にするのですが赤色の満作は珍しいそうで、 拝見できたことが嬉しかったです。 


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主菓子:梅香る 鶴屋吉信

雪山を連想させるような鼠志野(ねずみしの)のお抹茶茶碗でいただきました😋


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お干菓子:AoQのチョコふやき 末富製

    寒紅梅(落雁、こんぺいとう) 亀屋良永製

    柚子餅 鶴屋吉信

バレンタインデーが近かったので、お煎餅はチョコレートでコーティングされているチョコふやきというものをお出ししました。お抹茶にもよくマッチしてとても美味しかったです✨

AoQは、明治26年(1893)創業の京菓子司 末富がプロデュースするSUETOMI AoQ(スエトミ アオキュウ)という新ブランドだそうです。

京菓子の伝統的な技や素材を用いながらも洋菓子やパンをベースにした“ちょっと特別なお菓子”を提供しているそうで、JR京都伊勢丹に出店されています。
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実家に仲間入りした茶青梅です😊

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こちらは大宮公園の白梅です。ほのかに良い香りがしました。

1月のお稽古

街中のあちこちで紅白梅が美しく咲いているのを見かけます。寒風の中、いち早くお花を咲かせてくれる梅のお花に心癒される人々がどれほどいることでしょう😌💓

紅梅、白梅が揃って咲き誇っている光景を目にできたときにはあまりの美しさに感激してしまいます😬✨

さて、先日行われたお稽古の様子を一部アップさせていただきます。

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掛物:雪偏々  (ゆきへんぺん)

雪偏々の文字に何とも可愛らしい表情をした雪だるまの画が添えられています。

雪が降っている光景が描写されているので、何となく雪が降ってることを言っているのかな…と想像がつきますが、雪偏々とは、雪がひらひらと舞い落ちる様を言い表した言葉だそうです❄️

大好きな色紙です✨


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花入:高取

茶花:紅侘助(ベニワビスケ)

           水仙(スイセン)


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主菓子:水仙 七條甘春堂製


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お干菓子:しぐれの松 松嶋屋

     福梅(落雁)     甘春堂製

しぐれの松というお菓子は州浜(すはま)です。

州浜を菓子器の上の段に盛り付けるのはまだ経験がなく見たこともなかったので、どのように盛り付ければ良いのか母に助言をいただきました。

甘味が強く、お抹茶によく合う大変美味しいお菓子でした✨
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美味しいお抹茶と美味しいお菓子をいただき、心も体もポカポカになりました😊✨

 

さて、1月の下旬に丸広百貨店(上尾市)にて上尾市いけばな協会展が開催され、母の作品も展示されました。

母は上尾市いけばな協会・桂古流(かつらこりゅう)の理事を務めています。

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花材:木瓜(ボケ)

           孔雀檜葉(クジャクヒバ)

たち活けと呼ばれる型のいけ方だそうです。

古流らしい素晴らしい作品だと思いました✨

年明けの初稽古

新年を迎え、程なくして初稽古が行われました。

お弟子さん方は皆さん晴れやかな表情をされていました😊

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掛物:春入千林処々鶯

 (はるは  せんりんにいる  しょしょの  うぐいす)

新春らしい明るい雰囲気の掛物で、立春が待ち遠しくなりました🌷

こちら明月庵では毎年初釜の際にはこの掛物を飾ります。昨年は読めなかった掛物が今年は読める…という風に、毎年恒例の掛物を拝見するのも嬉しいことです。

お筆のバランスが良く大好きな掛物です。

春になり、春の気配が満ちている林という林のあちこちから鶯(うぐいす)の鳴き声が聞こえてくる、というような意味だそうです。情景を思い浮かべるだけで幸せな気持ちになります😌🍀

 

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花入:備前

茶花:山茶花(サザンカ)

           赤目柳(アカメヤナギ)

           孔雀檜葉(クジャクヒバ)

 

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今年は七福神の置物が飾られていました✨

ちりめんの生地で作られており柔らかく優しい雰囲気の置物でした。

お子様のお弟子さんが少しでも楽しい気分になってもらえたら…との思いで先生が準備されたそうです。


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お干菓子:辰歳せんべい 鶴屋八幡製

     松竹梅(和三盆、落雁)  鶴屋吉信

     千代結び(有平糖)  甘春堂製

お子様がお稽古にいらっしゃる時は、なるべく見た目が可愛らしく食べやすいお干菓子を選ぶように心がけています。    
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そして、こちらは大人のお弟子さん用のお干菓子です。
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お干菓子:冨久袋(煎餅)   末富製

     松竹梅(和三盆、落雁)   鶴屋吉信
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冨久袋という銘の甘いお味噌味のお煎餅にはおみくじや紙製の絵馬も入っていて素敵な工夫がなされていました✨

 

主菓子としてお出しする常盤饅頭は写真を撮ることができませんでした🙇🏻‍♀️

常盤饅頭は白色の薯蕷饅頭で、青緑色の白小豆が包まれています。

青緑色の餡は松の緑色を模しています。松はその緑色が千年変わらないと言われとてもおめでたいので、表千家の初釜ではよく使われるそうです✨

 

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今年の初釜では柳桜園の初釜抹茶を使用しました。新年にふさわさしく大変美味しいお抹茶でした✨

忙しない日々ですがほんのひとときでも茶道の空間に身を置き、集中して一服の美味しいお茶を点てることが私にとっては唯一無二の大切な時間となっています😊✨

謹賀新年

明けましておめでとうございます🎍✨

いよいよ2024年の幕開けですね😊✨今年は昨年よりもお茶のお稽古に参加することができそうなので今からウキウキしています。

晦日、元旦と風が強く冬本番の寒さでしたね😖

除夜の鐘や初詣に行かれた方はさぞお寒かったことと思います。

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お正月は家族みんなで集まり楽しく和やかなひとときを過ごしました。

おやつにお正月の主菓子をいただき今年も健やかに過ごせるよう心から願いました😌

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主菓子:紅梅 鶴屋吉信
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今年は鶴屋吉信の主菓子をいただきました。いつもお取り寄せする七條甘春堂のものよりやや甘さが強めで、こちらもまた素晴らしい味わいでした😋💕

中は白餡だったので驚きましたがちょうど紅白になっていてますますおめでたい気分になりました✨

辰年にちなんで赤富士に昇り龍という銘の白磁のお抹茶茶碗でいただきました。

表千家道教室 明月庵

はなもも茶道日記

本年もどうぞよろしくお願い致します。

師走のお稽古

今日は大晦日ですね✨

昨日いらっしゃったお弟子さんで今年のお稽古は終了となりました!

師走のお稽古の様子です。

〜1回目〜

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掛物:先今年無事芽出度千秋楽 

  (まず ことし ぶじ めでたく せんしゅうらく)

「ことし」の部分は「こんねん」とも読むそうです。


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花入:志野

茶花:石蕗(ツワブキ)

           段菊(ダンギク)


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お干菓子:メリークリスマス(麩焼き煎餅)

                                                         末富製

 メリークリスマス(和三盆、落雁、すり琥珀)

                                                     鶴屋吉信

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クリスマスシーズンにはクリスマスの可愛らしいお抹茶茶碗とお干菓子でウキウキした気分になりました🎄

〜 2回目〜

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掛け物:無事 (ぶじ)

無事という文字に仏具である払子(ほっす)の画が描かれています。とても美しい掛物でした✨


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花入:高取

茶花:野牡丹(ノボタン)

           浜菊(ハマギク)

           忍冬(スイカズラ)


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主菓子:姫椿 七條甘春堂製


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お干菓子:白川路(黒胡麻煎餅)  田丸弥製

     初冬 菊家製
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〜3回目〜

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花入:志野

茶花:白侘助(シロワビスケ)

          ブルーベリーの照り葉


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主菓子:藪柑子 鶴屋吉信

藪柑子(やぶこうじ)は、和名で十両だそうです。また万葉集では山橘と呼ばれ、正月の飾り物に使われていたそうです。

〜4回目〜

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花入:蹲る

茶花:紅侘助(ベニワビスケ)

           白侘助(シロワビスケ)


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千秋楽の際には主菓子がお汁粉になります😊

毎年、先生が心を込めて作ってくださいます。

この一年を振り帰りながらとても美味しくいただきました。


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男性のお弟子さんには大ぶりの緋襷(ひだすき)のお抹茶茶碗でお出ししました。

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お干菓子:白川路 田丸弥製

     椿(和三盆、生砂糖)  鶴屋八幡製
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ほろほろとした口どけの和三盆でした✨


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男性の男点前は凛々しく威厳があってとても素敵でした。

 

今年もはなもも茶道日記を読んでくださった皆様、ありがとうございました。

心より御礼申し上げます🙇🏻‍♀️

どうぞ良い新年をお迎えください✨✨

炉開き

11月7日に立冬(りっとう:冬の始まり)を迎え、明月庵では11月の中頃に炉開きが行われました。炉開きは、茶道の世界のお正月にあたるとてもおめでたい行事です✨

華やかな室礼、独特なあらたまった雰囲気から心地よい緊張感が生まれます。特別感があって大好きです😊✨

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掛物:開門多落葉

    (もんをひらけば らくよう おおし)

炉開きの際に好んで飾られる掛物です🍁

茶壷:丹羽(たんば)


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花入:志野焼

茶花:石蕗(ツワブキ)

           ブルーベリーの照り葉

茶道の世界では、紅葉した葉のことを照り葉(てりは)と呼びます。

初冬の訪れを感じさせる取り合わせで、とても美しく心が潤いました😌✨
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主菓子:亥の子餅 甘春堂製

こちらは炉開きには欠かせない主菓子です!胡麻の風味が良く大変美味しいです😋

亥の子餅の由来について甘春堂のホームページに分かりやすい説明が記載されているので、引用させていただきます!

"亥の月(旧暦10月)の亥の日の亥の刻(午後10時頃)に食し、 無病息災のまじないとした中国の俗信に基づいて、平安時代に宮廷の禁裏にて行われたのが始まりと云われております。

紫式部の『源氏物語』では、光源氏と紫の上の巻にて、亥の子餅が登場する場面があり、 古くは、大豆、小豆、大角豆、胡麻、栗、柿、糖(あめ)の七種の粉を入れた餅をついたと記されております。

鎌倉時代に入り、武家にも同じような儀式が広まり、猪(いのしし)は多産であることから子孫繁栄を願う意味も含まれ、亥の子餅を食したと云えられております。江戸時代には、亥の月の最初の亥の日を玄猪の日と定め、玄猪の祝いともいわれていました。 このため、亥の子餅(いのこもち)を玄猪餅(げんちょもち)とも言います。

また、亥は陰陽五行説では水性に当たり、火災を逃れるという信仰があります。 このため江戸時代の庶民の間では、亥の月の亥の日を選び、囲炉裏(いろり)や炬燵(こたつ)を開いて、火鉢を出し始めた風習ができあがりました。茶の湯の世界でも、この日を炉開きの日としており、茶席菓子 として「亥の子餅」を用います。"

無病息災と安全をお祈りし美味しくいただきました😋✨


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お干菓子:行雲流水(麩焼き煎餅)  末富製

     菊(和三盆)、菊の葉(生砂糖)

                                                 鶴屋八幡製

     すはま団子  甘春堂製


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棚:高麗卓

水指:桶川

炉縁:五君子蒔絵

 

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今年は濃い赤色になるまでに時間がかかった印象でした🍁

これから炉でのお点前を楽しんでいきたいです😊

風炉での最終稽古

10月の終わりに風炉での最後のお稽古がありました。11月に入っても半袖で過ごせるスーパー残暑なる日もありましたが、もう風炉もおしまいなんだな…と少し名残惜しい気持ちになりました。

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掛物:いつの間に 

  時雨そめけん 我宿の

  軒端の紅葉 色付きにけ里

 (いつのまに しぐれそめけん わがやどの

      のきばのもみじ いろづきにけり)

毎年立冬を迎える前の、木々の葉が少しずつ紅葉し始めてくる頃に飾られる掛物です。

とても大好きな掛物なので、床に飾られているのを拝見すると嬉しくなります💕

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花入:蹲る(うずくまる)の籠

茶花:ピンク色と白色の秋明菊(シュウメイギク)

           東郷菊(トウゴウギク)


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主菓子:里の鎮祭月 七條甘春堂製

10月にも様々な別名がありますが、よく知られている神無月という別名の他に、神様を鎮めるためのお祭りを行う月として鎮祭月(ちんさいづき)と呼ばれることもあるそうです。

刻んだ栗が入っている白餡がとても美味しかったです😋


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お干菓子:正観寺松風 正観寺丸宝製

     季節の薄氷(いちょう)  五郎丸屋製

 

薄氷は富山の五郎丸屋さんの代表銘菓ですが、パリッモチッとした食感が絶妙で最高に美味しいお干菓子です。

 

秋が深まってこれから寒い冬に向かおうとしている中、近所で菜の花が咲いているのを見かけました😳

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次回はいよいよ炉開きです!