11月7日に立冬(りっとう:冬の始まり)を迎え、明月庵では11月の中頃に炉開きが行われました。炉開きは、茶道の世界のお正月にあたるとてもおめでたい行事です✨
華やかな室礼、独特なあらたまった雰囲気から心地よい緊張感が生まれます。特別感があって大好きです😊✨
掛物:開門多落葉
(もんをひらけば らくよう おおし)
炉開きの際に好んで飾られる掛物です🍁
茶壷:丹羽(たんば)
花入:志野焼き
茶花:石蕗(ツワブキ)
ブルーベリーの照り葉
茶道の世界では、紅葉した葉のことを照り葉(てりは)と呼びます。
初冬の訪れを感じさせる取り合わせで、とても美しく心が潤いました😌✨
主菓子:亥の子餅 甘春堂製
こちらは炉開きには欠かせない主菓子です!胡麻の風味が良く大変美味しいです😋
亥の子餅の由来について甘春堂のホームページに分かりやすい説明が記載されているので、引用させていただきます!
"亥の月(旧暦10月)の亥の日の亥の刻(午後10時頃)に食し、 無病息災のまじないとした中国の俗信に基づいて、平安時代に宮廷の禁裏にて行われたのが始まりと云われております。
紫式部の『源氏物語』では、光源氏と紫の上の巻にて、亥の子餅が登場する場面があり、 古くは、大豆、小豆、大角豆、胡麻、栗、柿、糖(あめ)の七種の粉を入れた餅をついたと記されております。
鎌倉時代に入り、武家にも同じような儀式が広まり、猪(いのしし)は多産であることから子孫繁栄を願う意味も含まれ、亥の子餅を食したと云えられております。江戸時代には、亥の月の最初の亥の日を玄猪の日と定め、玄猪の祝いともいわれていました。 このため、亥の子餅(いのこもち)を玄猪餅(げんちょもち)とも言います。
また、亥は陰陽五行説では水性に当たり、火災を逃れるという信仰があります。 このため江戸時代の庶民の間では、亥の月の亥の日を選び、囲炉裏(いろり)や炬燵(こたつ)を開いて、火鉢を出し始めた風習ができあがりました。茶の湯の世界でも、この日を炉開きの日としており、茶席菓子 として「亥の子餅」を用います。"
無病息災と安全をお祈りし美味しくいただきました😋✨
お干菓子:行雲流水(麩焼き煎餅) 末富製
菊(和三盆)、菊の葉(生砂糖)
鶴屋八幡製
すはま団子 甘春堂製
棚:高麗卓
水指:桶川
炉縁:五君子蒔絵
今年は濃い赤色になるまでに時間がかかった印象でした🍁
これから炉でのお点前を楽しんでいきたいです😊