いつしか蝉の鳴き声は聞こえなくなり、コオロギや鈴虫の美しい声が日暮れとともに聞こえる季節となりました🌕🌿🦗♫
秋分の日を境にグッと気温が下がり、秋の気候になってきましたね🎑
風に乗って金木犀(キンモクセイ)の甘い香りが漂ってくる今日この頃です😌💕
さて、ここ3ヶ月(7月〜9月)の間に行われたお稽古の様子を一部をアップさせていただきます。
主菓子:夏衣 七條甘春堂製
夏の時期は見た目が涼やかな主菓子を選ぶようにしていました。お弟子さんにお出しするときは、よく冷えた状態にしておき少しでも涼を感じていただけるようにしました🎐
夏衣(なつごろも)とは、文字通り夏に着る衣服のことですが、蝉(セミ)の羽のようにとても薄い生地で作られた衣服を指します。
こちらの主菓子はガラスのような色調の道明寺にこし餡が包まれていて、とても美味しかったです😋✨
お干菓子:川涼み(麩焼き煎餅、和三盆)
塩芳軒製
塩芳軒の和三盆は、独特な食感で絶品です!
麩焼き煎餅に季節の絵が描かれていると嬉しいですね💕
掛物:涼 (りょう)
花入:網代時代籠
茶花:鶏頭(ケイトウ)
東郷菊(トウゴウギク)
藤袴(フジバカマ)
鷹の羽薄(タカノハススキ)
主菓子:瓢(ひさご) 七條甘春堂製
瓢(ひさご)とは瓢箪(ひょうたん)のことで、茶道の世界では「ひさご」という読み方をすることが多いです!こちらの主菓子は道明寺羹で、ツルっとした喉越しで爽やかでした😊
お干菓子:京・水尾「柚子煎餅」七條甘春堂製
季節の干菓子(和三盆) 両口屋是清製
旅まくら 両口屋是清製
色鮮やかで夏らしい和三盆でした🏝
主菓子:着せ綿 七條甘春堂製
9月9日の重陽の節句にちなんだ主菓子でした。重陽の節句は、菊の節句とも呼ばれ、五節句のうちの1つです!
奈良時代に唐(中国)から渡って来た菊のお花は瞬く間に人気のお花となったそうです。(まだ身分の高い限られた人々の間でしか広まっていません。)
平安時代の始めには、重陽の節句に宮廷で菊のお花を鑑賞しながら宴を催す「鑑菊の宴」が行われていたそうです。この宴の前日の夜から菊のお花に真綿を被せて夜露と香りを移し、翌朝、露を含んだ真綿で顔や体を拭い、菊の薬効にあやかって無病息災や長寿長命を願うという習わしがありました。こうした一連の風習のことを「着せ綿」といいます。
重陽の節句では、菊のお花を鑑賞しながら菊酒(菊の花びらを浮かべたお酒)をいただいたり、栗ご飯や茄子のお料理を味わったりしながら邪気を払い無病息災を祈るのもいいですね!✨✨
お干菓子:京の四季(夏) 七條甘春堂製
お抹茶は猶有斎家元宗匠の御好の彩鳳の昔を使用しています。
本来、お濃茶で使われる最高級のお抹茶です。深みのある豊かな味わいで大変美味しいです✨
次にお庭の茶花です。9月に入ると、秋の茶花も少しずつ咲いてきました。
桔梗(キキョウ)
玉簾(タマスダレ)
東郷菊(トウゴウギク)
藤袴(フジバカマ)
白マンマ
鷹の羽薄(タカノハススキ)
江戸小町(エドコマチ)
白萩(シロハギ)
これからどんどん秋が深まり、樹々の葉が赤や橙色、黄色に色づいていくのが楽しみです🎵