今年の中秋の名月(9月10日)もとても美しかったですね🌕
月の光は神秘的で、見る見るうちに心が透き通るようでした😌✨
9月23日に秋分を迎え、だいぶ秋が深まってきた今日この頃です🌰🍄🌼
さて、9月に行われたお稽古の様子をご紹介します。
掛物:行雲流水
(こううん りゅうすい / 行く雲 流れる水)
空をゆく雲や流れる水は、何かに逆らうことなくただただ自然に存在しています。
行雲流水の解釈は、全てを成り行きに任せて自然体でいることとのことでした。
たくさんのストレスが混在する日常の中で、物事に深くこだわることなくただ自然の成り行きに身を任せて生きていくことは、なかなか難しいことだと思います。でも、ふとした時に肩の力を抜いて、この禅語を思い出すだけでも少しリラックスできるような気がしました🍀
花入:手付置籠花入 碌々斎好写し
茶花:雁金草(カリガネソウ)
秋海棠(シュウカイドウ)
水引草(ミズヒキソウ)
鷹の羽薄(タカノハススキ)
美しく可憐な茶花の数々に目を奪われました😳✨いつまでも見ていたかったです😌✨
それぞれの茶花が他を邪魔することなく美しく調和していて素晴らしいな…と思いました!
主菓子:着せ綿 七條甘春堂製
上に乗った白いきんとんが真綿を表しています。
着せ綿(きせわた)とは、平安時代に行われていた宮中行事の1つで、重陽の前日である9月8日の夜、菊のお花に真綿をかぶせておき、翌朝、菊の香りと露を含んだその真綿で体をぬぐい、不老長寿を願うというものだそうです。
何とも奥ゆかしく雅な習わしだなぁと思いました😌✨
その他にも重陽の節句(菊の節句)の際は、お酒に菊の花びらを浮かべ、ほのかな菊の香りと雰囲気を楽しむこともあるようです🍸
ロマンチックですね✨
こちら明月庵では、毎年重陽の頃には主菓子として着せ綿をいただいています。
日々の喧騒から離れ、平安時代の雅な世界観に想いを巡らすと時の流れがゆっくりに感じられ、心が落ち着きます。
花入:網代時代籠
茶花:桔梗(キキョウ)
女郎花(オミナエシ)
鷹の羽薄(タカノハススキ)
主菓子:千歳菊 虎屋製
お干菓子:みそ煎餅 老松製
瓢(和三盆) 甘春堂製
桔梗(生砂糖) 甘春堂製
女郎花(オミナエシ)
白萩(シロハギ)
江戸小町(エドコマチ)
藤袴(フジバカマ)
梅擬き(ウメモドキ)
実が少しずつ赤くなってきました。
山法師(ヤマボウシ)
こちらは山法師です。
お庭の木々の葉も少しずつ紅葉してきました。