10月8日に寒露(かんろ)を迎え、もうすっかり秋の陽気となりました🍁
寒露とは二十四節気の一つで、晩秋から初冬にかけて草木や木の葉の上につく露のことで、露が冷気によって凍りそうになる頃という意味だそうです!(引用:お天気.com)
赤ちゃんを連れてお散歩していると、錆びれて焦げたような茶色い枝からたくさんの実がなっている柿の木をよく目にします。とくに葉が落ちた枝から一つや二つだけの実をつけている柿の木の姿は、実に風情があっていいなぁ…と感心します。
でもやっぱりどこか寂しい気持ちにもなります。もう活気のあった季節は終わってしまったんだな…と。
さて、9月に行われたお稽古の様子をご紹介します。
掛物:行雲流水
(こううんりゅうすい / 行く雲 流れる水)
花入:手付置籠花入 碌々斎好写し
東郷菊(トウゴウギク)
梅擬(ウメモドキ)
東郷菊(トウゴウギク)
梅擬(ウメモドキ)
主菓子:着せ綿 甘春堂製
9月9日は、長陽の節句(菊の節句)でした。
ここ明月庵では、長陽の節句の頃には決まって着せ綿という主菓子をいただきます。
雅な世界観に空想を膨らませ、大変美味しくいただきました😋✨
平安時代の雅な文化や風習は、限られた人たちだけが楽しみ味わうことのできたものでした。
現代とは時の流れる感覚が随分と異なるだろうなぁ…と思いつつ、この着せ綿には日本人の持つ信心深さやきめ細やかな心配り、美しい所作・振る舞いなどを垣間見ることができ、やはりそうした雅な世界には憧れの念を抱きます😌✨
掛物:いつの間に
時雨そめけん 我宿の
軒端の紅葉 色付きにけ里
(いつのまに しぐれそめけん わがやどの
のきばのもみじ いろづきにけり)
私も大好きな掛物です!!
少しだけ紅葉している懐かしい雰囲気の風景に美しいお筆で心に響く詩が詠まれています。
この掛物を拝見すると、ホッと肩の力が抜け、温かい気持ちになれます😌✨
花入:網代時代籠
雁金草(カリガネソウ)
白萩(シロハギ)
鷹の羽薄(タカノハススキ)
雁金草(カリガネソウ)
白萩(シロハギ)
鷹の羽薄(タカノハススキ)
主菓子:柿童心 鶴屋吉信製
今回の薄茶は、不審庵猶有斎家元宗匠御好の彩鳳の昔でした。京都の丸久小山園のもので、深く丸みのある大変美味しいお抹茶でした!!!
お干菓子:麩焼き煎餅(桔梗) 諸江屋製
柚子玉 甘春堂製
和三盆 千寿庵吉宗製
そして、毎年必ず買い求める鶴屋吉信の栗まろです。その年に採れた新栗が丸々一つ入った薯蕷饅頭で絶品です!!!
柿の画が描かれた美しいお茶碗で薄茶をいただきました😋
こちらのお抹茶茶碗は、京焼で厚みがやや薄いお茶碗なのですが、とても手なりでなぜか熱々のお抹茶が入っていてもあまり熱くないのが不思議です🤔
もうすぐ風炉から炉でのお稽古に切り替わり、茶道をするには最高の季節に移り変わっていきます🍁とても楽しみです😊