今年はすでに梅雨入りしている地域もありますし、毎日暑いですね💦
そんな中、楽しみにしていた風炉でのお稽古が始まりました!
暑い季節に炭をくべてお釜で湯を沸かし、美味しいお抹茶をいただく…とても贅沢ですね。
どんなに暑い時期でもやっぱりお抹茶は熱いお湯で点(た)てたものが一番美味しいなぁと私は思っています。
温かいお抹茶をいただくと、心からホッとでき幸せを感じます😌✨
掛物:三級浪高魚化龍
(さんきゅう なみたかくして
うお りゅうとかす)
暑い日が続いていたので、少しでも涼を感じられますように…との先生のお気遣いにより今回の床にはこちらの色紙が飾られていました。
魚(鯉)が滝を昇ると龍になるという登竜門の伝説からきた禅語だそうです。
三級というのは三段に連なった見事に高い滝のことで、中国の龍門山にあるそうです。
三級を登り切った魚(鯉)は悟りを開き龍になる。
私たちも目の前に立ちはだかる壁や難問に挑戦し続ければ、それを成し遂げたときに素晴らしい境地が待っているという教えだそうです!
床を拝見した瞬間、滝の水しぶきを感じるような涼しい気分になりました😌✨
私は今、産後2ヶ月で赤ちゃんのお世話をしながらの生活に手一杯ですが、向上心を持って頑張っていきたいなと思いました。
花入:鮎籠(あゆかご)
茶花:鉄線(テッセン)
とっても美しいです✨✨
花入が籠になるだけでこんなにも涼しげになるのですね!😲
鉄線は蔓(つる)なので、花入に挿すのが難しそうだなぁと思いました。
主菓子:唐衣 七條甘春堂製
昨年もこのぐらいの時期にお出ししたとても美しい主菓子です!
唐衣(からころも)というのは、杜若(カキツバタ)を表した意匠だそうです。
唐衣とカキツバタがどうつながるのかな?といいますと、「唐衣」命名の由来は『伊勢物語』からきているそうです。
(↓ここからは甘春堂ホームページからの引用です)
『伊勢物語』の主人公・在原業平は、東下りの途中、あたり一面に咲くかきつばたのを見て、その旅の心をよみました。
からころも きつつなれにし つましあれば はるばるきぬる たびをしぞ思ふ
歌意は、「唐衣(からぎぬ)→(十二単 (じゅうにひとえ) のいちばん上に着る丈の短い衣)を着慣れるように、慣れ親しんだ妻を一人都に残してきたので、はるばるこんなに遠くへきてしまった旅を(悲しく)思うことだよ」ということです。
この歌をきき、業平と一緒にいた人々は旅愁の思いにかられて、涙を流しました。
句の頭の一文字をとって読んでみると「かきつばた」となることにお気づきでしょうか。このように各句の頭の文字をとって読むと意味をなす言葉になるようにする技法を、文法では「折句」といいます。
これをふまえて、かきつばたを「唐衣(からころも)」と表現しています。
ういろう生地の中に白餡が包まれており、絶品でした!
お干菓子:歌つづれ 七條甘春堂製
紫陽花(和三盆) 七條甘春堂製
煎茶琥珀(干錦玉) 俵屋吉富製
歌つづれは2種類で、それぞれに柚餡と梅餡がサンドされています。
煎茶琥珀は、ほんのりお茶の風味がしました。
紫陽花のお抹茶茶碗でいただきました😋
続いてお庭の茶花です!
鉄線(テッセン)
河原撫子(カワラナデシコ)
山紫陽花(ヤマアジサイ)
着物は単衣(ひとえ)になりました。単衣の着物には裏地が付いておらず、長襦袢(ながじゅばん)も涼しいつくりになっています。
教科書的には6月と9月が単衣を着るシーズンなのですが、5月でも暑い時には臨機応変に少し早めに着ても構いません!
月下美人というお花が手描きされた美しい単衣の着物を着付けました。
単衣や薄物(うすもの)は生地が軽いので、腰紐などもそんなにキツく締めなくて大丈夫です。
最後に今年実家に仲間入りした紫陽花と、カラフルな紫陽花です!
金平糖(コンペイトウ)という銘の紫陽花です!
ついに紫陽花にもレインボー色が出ました😳✨とても華やかで見応えがあります!