もうすっかり新緑の季節へと移り変わりつつありますね🌳
街中ではツツジや藤の花、花水木など様々なお花が美しく咲いています。風薫る爽やかな季節の到来が楽しみです🌿
お庭の木々も美しい若緑色の葉になってきました。
青紅葉(アオモミジ)
錦木(ニシキギ)
4月のお稽古の様子です。
掛物:喫茶去 (きっさこ)
喫茶去の文字に古代中国の詩人のような老人と中国の琴である古琴(こきん)の画が描かれています。喫茶去というのは「気楽に一服どうぞ…」というような意味合いです。
春にぴったりのほのぼのとする掛物だなぁと思いました!
花入:備前焼
茶花:桃花雪柳(モモハナユキヤナギ)
花海棠(ハナカイドウ)
まるで藤娘の髪飾りのように枝垂れた姿が美しい雪柳は、とても華やかで可愛らしく魅了されます✨白いお花を雪に例えて雪柳…ロマンチックですね😌✨
花海棠は鮮やかなピンク色とさくらんぼのような愛らしい姿とが魅力的です✨
主菓子:春うらら 七條甘春堂製
毎年春には丸久小山園の春かすみという銘の薄茶をいただきます。まろやかで甘みのあるお抹茶で最高に美味しいです!
お干菓子:三作せんべい 柴舟小出製
ひとひら(季節の薄氷) 五郎丸屋製
三作せんべいは金沢のお菓子で、卵の香りがフワっと広がります。やや大きいお煎餅なので食べ応えがあります!
柴舟小出は金沢の御菓子司で、他にも「柴舟」という生姜の風味が際立つお煎餅が有名です!
季節の薄氷は私が感銘を受けたお干菓子の1つで、薄氷という名の通りとても薄く繊細なお菓子です。箱の中には綿が敷き詰められています。
掛物:百花為誰開
(ひゃっか たがために ひらく)
様々な花は、一体誰のために咲くのでしょう…といった意味合いの問いかけだそうです。
まず百花と聞き、様々な花が華やかに咲き乱れている光景が目に浮かびます。
そうした花々はあるがまま自然に咲いているだけで誰かのために咲いているわけではありません。
ただただ自然の摂理にしたがって時が来れば咲き誇り、見る者を楽しませてくれます。
おごることなく感謝の気持ちを忘れずに、ありのままの自分で生を全うしよう思いました。
花入:志野焼
茶花:立ち源平桃(タチゲンペイモモ)
日向水木(ヒュウガミズキ)
この日は私も1年振りにお稽古に参加することができました。点前座から見る光景がとても懐かしく、嬉しい気持ちになりました。
主菓子:春の川 七條甘春堂製
お干菓子:歌つづれ(梅あん) 七條甘春堂製
さまざま桜 紅梅屋製
花入:高取焼
茶花:山吹(ヤマブキ)
黄花踊子草(キバナオドリコソウ)
山吹(ヤマブキ)
黄花踊子草(キバナオドリコソウ)
主菓子:春風 甘春堂製
とてもしっとりとした薯蕷饅頭でした!
中は春らしく若草色の餡が包まれていました✨
お干菓子:唐板 水田玉雲堂製
枝垂れ桜(和三盆) 甘春堂製
わらび(州浜) 甘春堂製
こちらの唐板は、京都の水田玉雲堂が500年前から作り続けている素晴らしいお煎餅です!
掛物:清風 (せいふう)
清風の文字に竹、筍の画が添えられています。
可愛らしい筍の画に心が癒されます💕
花入:志野焼
茶花:射干(シャガ)
黄花踊子草(キバナオドリコソウ)
射干(シャガ)
黄花踊子草(キバナオドリコソウ)
続いて春の茶花です。
お庭にたくさんの茶花が咲きました。
春のお花は咲き終わったので、これから新緑の季節の茶花に変わっていきます。
八重の利休花笠(リキュウハナガサ)
一重の利休花笠
曙(アケボノ)
桃花雪柳(モモハナユキヤナギ)
雪柳(ユキヤナギ)
丹頂草(タンチョウソウ)
花海棠(ハナカイドウ)
立ち源平桃(タチゲンペイモモ)
山吹(ヤマブキ)
茜菫(アカネスミレ)
お庭の茶花は、雪に埋もれて無くなってしまうものもあるそうです。とても繊細で育てるのが難しく、水やりも欠かせません。
そうして育ててくださった茶花を床で拝見できるのだな…と思うとありがたい気持ちになります。
今年は少しだけ歩きながらお花見をすることができました。