はなもも茶道日記

〜茶道で幸福感に満たされる〜

赤く色付いた様々な照り葉

立冬も過ぎ、寒い冬が足音をたててやって来ています🍂

母曰く、霜柱(シモバシラ)という茶花が早く咲いたときは、その冬も寒くなるのだそうです。

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(10月に咲いた霜柱)

今年はその霜柱がとても早く咲きました。

そんな中、お庭の様々な木々の葉が赤く色付き始めています🍁

 

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紅葉(モミジ)

 

 

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錦木(ニシキギ)

 

 

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夏椿(ナツツバキ)

 

 

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灯台躑躅(ドウダンツツジ)

 

 

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山法師(ヤマボウシ)

実のなる山法師は珍しいそうです。

 

様々に紅葉した葉が、寒さとともにもっともっと深い赤色に変わっていきます。

 

先日、とても面白い盆栽を目にしました。

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一見、サクランボのような姫リンゴのような…

よく見てみると老爺柿(ロウヤガキ)というものでした!!

見事です😳✨✨✨

 

最後に、母が目黒の雅叙園で開催されていた

東京都指定有形文化財「百段階段」特別企画

いけばな 百段階段2019 にて作品を展示しました。

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花材は、五葉松(ゴヨウマツ)とオレンジ色のバラです。

いけ込みの際、一部始終見学させてもらっていたのですが、5円玉ぐらいの太さがある立派な松は、枝を少しずつ曲げて形作っていくと折れてしまうため、曲線を出したい部分には、慎重に切り込みを入れ、そこに木片を詰めて曲線の流れを出していました。

こうした舞台で作品を展示できる人は限られており、今の私にとっては途方もなくハイレベルな次元の話で、ただただ尊敬の念を抱くばかりでした。

良い勉強をさせていただきました!

春秋棗 大板の薄茶点前

先日のお稽古は、今年最後の風炉でのお稽古でした!名残惜しいです🍁

春秋棗を使用した大板での薄茶点前を見ていただき、割蓋の老松茶器を使ったお点前に入る前の導入として、まずは春秋棗を用いて蓋を開け閉めする際の所作を学びました。

慣れるまではぎこちなかったのですが、自然な手の動きが分かったような気がしました。

 

 

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掛物:知足 (ちそく  たるをしる)

 

この掛物は、何度拝見しても飽きることがありません。大好きな掛物です😌✨

この知足という文字を拝見するたびに、自らの生活や考え方を顧みるきっかけをいただいています。

 

 

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花入:手付置籠花入  碌々斎好写し

茶花:数珠珊瑚(ジュズサンゴ)

           藤袴(フジバカマ)

           杜鵑(ホトトギス)

 

 

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この赤い実は、数珠珊瑚(ジュズサンゴ)です!

千両、万両、梅擬(ウメモドキ)など、赤い実は色々ありますが、この数珠珊瑚は実が艶やかで宝石のようです✨✨✨

 

 

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こちらは、藤袴(フジバカマ)です!

少し小ぶりで、とても繊細な美しさです。

 

 

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そして、杜鵑(ホトトギス)です。

今年は、松風杜鵑(マツカゼホトトギス)は咲かなかったそうです😟

 

 

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主菓子:園の菊   鶴屋吉信

 

園に咲く菊をカステラ生地を使って表現したと記されていました。

緑色のういろうの中にこし餡が入っています。

カステラ生地は、黄身しぐれのような味わいで、大変美味しかったです😋✨

 

 

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お干菓子:麩焼煎餅  也風流(ハロウィン)

                                              末富製

                  すり琥珀(紅葉)   甘春堂製

                  糖蜜ボンボン

                  (HAPPY HALLOWEEN)  俵屋吉富製

 

今回のお干菓子は、ハロウィーン🎃👻一色で、見ていて楽しくなりました💕

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お庭には石蕗(ツワブキ)が鮮やかに咲いています💕

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次回のお稽古は、いよいよ炉開きです😊

頑張ります!!

秋の茶花・秋の装い

台風が去って、一気に肌寒い気候になりました。

実家のお庭にはまた新たな秋の茶花が咲き始めています😊

 

 

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こちらは、数珠珊瑚(ジュズサンゴ)です!!

今年初めて出逢えた茶花ですが、赤い実が艶やかでとにかく可愛らしいです💕

 

 

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これまでとはまた別の場所に咲き始めた芙蓉(フヨウ)です!!少し小ぶりで透き通るような白色が清らかです✨✨✨

 

 

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紫式部(ムラサキシキブ)の実です!

お花は6月頃に咲くそうです。

確かに紫色の実がなっていますが、なぜ紫式部という名前になったのでしょうか🤔

調べてみたところ、古くから紫式部は紫色の果実が玉のように群がることから玉紫(タマムラサキ)と呼ばれていたそうです。

これを京都では紫色の果実が重なり合うことから紫重実 (ムラサキシキミ)と呼んでおり、紫重実(ムラサキシキミ)という名は、紫式部を連想させるということで、次第に紫式部(ムラサキシキブ)と呼ばれるようになったそうです!

 

 

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そして、白色の秋明菊(シュウメイギク)です。

白色の秋明菊は、比較的珍しいようです!

薄いピンク色も好きですが、白色も素敵です✨

 

 

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露地で目にする梅擬(ウメモドキ)です。この実が赤く色づくと、もういよいよ秋が深まり少しずつ冬へと近づいていく感じがします。

 

 

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生菓子でも秋を楽しむことができますね。

この生菓子は、落柿舎(らくししゃ)という銘で鶴屋吉信のものです。

黄味しぐれ製で中はこし餡、断面の層の色合いが綺麗です✨

落柿舎とは、京都嵯峨野にある俳人向井去来の別荘に実っていた柿が、嵐によって全部落ちたことにちなむそうです。

風情があります…😌🍁

 

さて、10月に入り着物は裏地の付いた袷(あわせ)に変わりました。

最近、母に着付けたものをご紹介します。

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9月に着ていた単衣の装いよりもかなり着物が重くなっているので、腰紐をしっかり結ばないと着崩れの原因になります。

肩幅のある人やいかり肩の人は、時間が経つにつれ長襦袢半衿が前にズレやすくパカパカしてしまうので、もしそうなってしまったときは長襦袢の背縫いをピッと引いてください。

私の着付けだと、もう少しタレ先が長くても良いかもしれません。着付ける人の身長などによって、お太鼓やタレ先の長さを調整すると良いですね。

とにかく着付けの時間が短すぎて手直しする時間が取れていないので、今度からは始めからタレ先をもう少し長くしてみたいと思います。

 

最後に、お抹茶とサブレの組み合わせで、ティータイムを楽しんでみました💕

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秋聲 薄茶点前

先日のお稽古は久々に薄茶点前でした!

続きお薄の予定でしたが、お点前が長くなるので、みんなで薄茶のお点前をすることになりました!薄茶のお点前は茶道の基本ですので、しっかりと身につけなければなりません!

10月に入り、汗ばむような陽気のときもありましたが、もうすっかり秋の空気です🌾🍁

 

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掛物:秋聲(しゅうせい)

 

少しずつ紅葉し始めた木の葉、稲の葉や稲穂など、秋の日差しをたくさん浴びた植物たちが風にそよぐ音や、空高くに浮かぶうろこ雲、虫の声。秋聲とは、こうした秋の気配のことをいいます。

こちらの掛物は菊の絵の余白に秋聲の文字が書かれた画賛です。

 

 

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花入:網代時代籠

茶花:秋明菊(シュウメイギク)

           霜柱(シモバシラ)

           カリガネソウ

 

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ピンク色の秋明菊(シュウメイギク)

 

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霜柱(シモバシラ)

 

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カリガネソウ

 

 

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主菓子:栗まろ(薯蕷饅頭)  鶴屋吉信

 

今年収穫された大きな新栗が、しっとりもっちりとした薯蕷芋の皮に包まれています。

薯蕷(じょうよ)は、大和芋、山芋、つくね芋などを指すそうです。

こし餡の甘さと栗の甘さのバランスが素晴らしく大変美味しいお饅頭でした😋

栗まろは、毎年楽しみにしている大好きな薯蕷饅頭です✨

 

 

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お干菓子:長生殿   森八製

                  季子ごよみ(秋)   三英堂製

 

 

長生殿は、金沢市の名物で、落雁の最高級品とされており日本三代銘菓の1つです!

この落雁1つだけで他には何もいりません!と思えるほどの美味しさでお抹茶にとてもよく合います✨

そして、季子ごよみは、春夏秋冬のうちの秋バージョンで、出雲国・松江の三英堂のお菓子です。

以前、夏のものはいただいたことがありますが秋のものは初めてでしたので興味津々でした!

柔らかい淡雪生地の中に二色の琥珀と栗が入っています。

きな粉のような味がするな🤔と思っていたのですが、この風味は麦粉によるものでした!

素朴な味わいで美味しかったです💕

 

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秋の趣があるお道具に囲まれ、嬉しい気持ちでお点前をさせていただきました。

薄茶のお点前は、だいぶ手なりにできるようになってきたので、この調子で次回も頑張りたいです💪🏻

秋の茶花

実家のお庭に秋の茶花が続々と咲いています💕

茶花はとても繊細なので、お花を咲かせるまでにはたくさんの労力が必要です。

毎日のように茶花の成育状態を気にかけ、愛情を持って根気強くお世話している母の姿勢には本当に頭が下がります🙇🏻‍♀️

 

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こちらは昨年初めて花を咲かせることができた山野草で、カリガネソウといいます。

スーっと飛び出した雄しべと花の形が雁(カリ)に似ていることから、カリガネソウというそうです!

青紫色のお花と線状に伸びた雄しべが線香花火のようで、その姿といい、色といい、美しすぎます😌💓

今年もカリガネソウのお花を見ることができて幸せです✨

 

 

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次に秋海棠(シュウカイドウ)です✨

ほんのりピンク色がかった白色のお花で、やっと咲いてくれた茶花だそうです!

 

 

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そして毎年お馴染みの秋明菊(シュウメイギク)です!

様々な色の秋明菊がありますが、薄いピンク色の秋明菊も優しい印象で可愛いです💕

 

 

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こちらの茶花もカリガネソウと同じ山野草で、霜柱(シモバシラ)といいます。

お花のところが本当に霜柱に似ているなぁ✨と感心していたのですが、調べでみたところ、霜柱という名前はお花の形からきているのではなく、枯れた茎の根元に霜柱ができるからだそうです😳

母が言うには、例年よりもお花の咲く時期が早かったそうです!

 

 

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次に水引草(ミズヒキソウ)です!

長い期間お花を咲かせてくれています💕

私は幼い頃、道端に咲く水引草を見つけると、可愛いお花だなぁと思い足を止めて見入っていました。お花の名前は知りませんでしたが、小さなピンク色の小花が散りばめられているのが可愛らしくてとても好きでした。

実家のお庭に水引草が咲いていることを知ったときは嬉しかったです😊

 

 

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続いて白萩(シロハギ)です!

濃いピンク色の江戸絞りも魅力的ですが、白萩も清らかで特別な感じがします✨

 

 

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鷹の羽薄(タカノハススキ)です。

葉に斑が入っているのが特徴的で、秋の七草の1つです!

 

 

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こちらは芙蓉(フヨウ)です。

母が育てている芙蓉は、街で見かけるものより大輪です。とても強いお花だそうで、年々大きく成長し続けています!

 

 

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続いてひっそりと咲いていた露草(ツユクサ)です💕大好きなお花ですが、切った途端しぼんでしまうので、床にいけてもらうのは難しそうです💔

 

 

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野牡丹(ノボタン)です。

いつ見ても鮮やかな深い紫色が美しく、しっとりとした雰囲気です。

もうそろそろ野牡丹のお花はおしまいになりそうです。また来年もたくさん咲いてくれますように😌💕

 

 

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祇園祭の時期から咲き続けてくれている祇園守(ギオンマモリ)です!

母が京都の茶道仲間からいただいたものを挿し木して育てたものなので、元々関東で育ったものよりお花のサイズが大きいそうです!

 

 

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最後に秋の茶花ではありませんが、槿(ムクゲ)も元気よく咲き続けています。

夏の始まりの頃から今まで次々に開花して楽しませてくれました💕

大板のお点前と山梨

先日のお稽古は、前回に引き続き大板を用いたお濃茶のお点前でした!

今回は、お濃茶をかなりドロッとした感じに練りたかったのですが、1回目に注ぐお湯の量がほんの少し多くなってしまい、目標達成とはなりませんでした…。

次回こそは是非とも成功させたいです!!

 

 

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掛物:水月在手

    (きくすい  つきてに  あり

         みずをきくすれば  つき てに あり)

 

月が美しいこの時期ならではの掛物でした🌕🌾

ここ最近はとくに日が短くなりました。虫の音が響き渡る中、夜空に浮かぶ月を見上げると、私も手のひらで水を掬い、その水面に映る月を見てみたくなります😌✨✨

 

 

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花入:金結晶

茶花:芙蓉(フヨウ)

 

今年は芙蓉のお花が次から次へと咲いてくれていて、まだまだたくさんの蕾(つぼみ)をつけています。こんなに美しい床を拝見できて、幸せな気持ちと感謝の気持ちでいっぱいになりました✨✨✨

 

 

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主菓子:黄昏の小路(たそがれのこみち) 

                                                 甘春堂製

 

もっちりとした厚手の外郎(ういろう)の中に、甘さ控えめでサッパリとした白餡が入っています。黄昏の小路という銘が、何ともロマンチックで、京都の御菓子司のセンスの良さに感激しました😳✨✨✨

 

 

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お干菓子:月あかり(大原路)   亀屋良永製

                  有平糖(紅葉・銀杏)   鶴屋吉信

                  すり琥珀(菊)   甘春堂製

                  州浜(菊の葉)   甘春堂製

 

月あかりはザラっとした舌触りの生落雁で、月を模した黄色い部分はなんと州浜(すはま)でした!!

落雁の部分は和三盆のような黒砂糖のような様々な風味が幾重にも折り重なり合って、とても深い味わいになっていました。州浜と一緒に味わうと更に美味で絶品でした😋✨✨

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左側は、鶴屋吉信の有平糖(もみじ・銀杏)です。

 

 

次回は、続きお薄のお稽古をしていただきます。足のしびれとの闘いになりそうですが、集中して頑張りたいです!

 

 

さて、先日の真夏日のような暑い日、山梨まで行って来ました🚙💨

さすがにもう蝉は鳴いておらず、美しい秋の虫の音が聞こえていました😌🎵💕

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甲府駅の近くにある小作というお店で馬刺しや名物の熟瓜(かぼちゃ)ほうとうをいただきました😋💛

ほうとうをいただくときは、いつもこのお店です!!

次に桔梗屋信玄餅などを買い、葡萄🍇を買い求めに行きました。

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大粒で美味しい葡萄をたくさん試食させていただき、イチオシの葡萄を買うことができました!山梨の葡萄はなぜこんなに美味しいのでしょう…✨

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今回は、美味しいもの巡りという感じでしたが、山梨の空気を吸い、深まりゆく秋を満喫することができました!

大板のお点前

先日のお稽古では、初めて大板を用いたお濃茶のお点前をしました!

大板の上に横にして柄杓を置きつけたときの風情がとても素敵でした✨

 

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掛物:水月在手

    (きくすい  つきてに  あり

         みずをきくすれば  つき てに あり)

 

手のひらで水を掬(すく)うと、その水面に朧月が映った、という美しい禅語です。

月が美しいこの時期にぴったりの掛物ですね✨

想像が膨らみます😌✨✨

 

 

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花入:楓籠(かえでかご)

茶花:宗旦槿(ソウタンムクゲ)

           江戸絞りという萩(ハギ)

 

自然の中で咲いている、そのままの姿で籠にそっと挿されていました✨✨

いつまでも見ていたいぐらい大好きな組み合わせでした💕

 

 

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主菓子:着せ綿  七條甘春堂製

 

重陽節句(菊の節句)に想いを馳せて、着せ綿という銘の主菓子を出してくださったそうです。

着せ綿(きせわた)というのは、平安時代の貴族の習慣で、重陽節句(旧暦9/9)の前日から菊の花を真綿で覆って、その綿に菊の香りを移し、その翌日の朝、露で湿った綿を顔にあてて若さと健康を保とうとする行事だそうです。

 

この生菓子をいただきながら様々な空想をし、私も平安時代の雅な雰囲気を味わえた気がしました✨

 

 

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お干菓子:光悦煎餅   末富製

                  玉うさぎ   末富製

                  京すはま   七條甘春堂製

 

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左から光悦煎餅→玉うさぎ→京すはま

大変美味しかったです😋💕

 

 

そして、お濃茶は日本橋高島屋謹撰抹茶八重の寿という銘のお抹茶でした。

先日、日本橋高島屋で開催されていた

猶有斎  千宗左家元

而妙斎  千宗旦宗匠    好み物展

に行った帰りに買い求めたものです。

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好み物展は、大変興味深く勉強になる展示会でした!これまで表千家では作られてこなかった竹茶入を初めて間近で拝見することができました!